刃生存日記

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7月4日(水)晴れ→雨

今日も特に何もしなかった。

やった事といえば、暇なので散歩をすることだ。

散歩と行っても、遠くまで行くと帰りが大変になるので、コンビニまで行って帰るのが習慣になっていた。

 

というのも交換したばかりの自転車のタイヤが、またパンクし始めたからだ。

ちょっと乱暴に扱いすぎたかもしれない。「ものは自分をうつす鏡」というから優しくしていこう。

 

乱暴と言えば、お昼にお弁当を落としてしまった。

辺り一面に散らばった具材をかき集めてたとき、その無残な姿に自分自身を投影していることに気が付いた。

 

人間はお弁当だ。

何もない器に、両親が白米を敷き詰め、人生(おかず)で彩りながら完成していく。

酢飯の道を選んで寿司になるお弁当もいれば、パンとして生まれてサンドイッチになるお弁当もいるはずだ。

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いや…違う…俺は震えた。お弁当が自殺をしたように見えたんだ。

まるで自分自身を台無しにするために、わざと頭から落ちたんじゃないかと疑った。

埃まみれになれば、白米だけになった自分は食べられないだろうと…そう考えてるんじゃないかと思うと悲しくなった。

 

しかし安心してほしい。埃程度で捨てるほどヤワじゃない。

この薄汚いカーペットに落ちた瞬間、こいつは食べられるために産まれただけの、普通のお弁当じゃなくなったんだ。

 

むしろ食べたいと思った。

死に向かって羽ばたくお弁当は、普通のお弁当よりも味わい深かった。

最後の最後で極上の「死」をトッピングしたんだ。

俺が生きてる中で何よりも美しく、気高いお弁当だった。